わたしたちケアマネジャーは、月に1度ご利用者様のお宅に訪問して、生活状況や介護サービスのご意見を伺っています。
その際、翌月の予定表(利用票といいます)をお渡ししますが、昨今は行政手続きの押印廃止の流れもあって、書類にハンコをいただく機会も少なくなりました。
利用票においても押印欄がすでに無くなっています。
このように手続きの簡素化は進んでいますが、印鑑の代わりにサインをいただく場面は多々あります。
しかも、あえて本人様に書いていただくよう働きかけます。
ご高齢で日頃ペンを持つ機会のないご利用者様が、震える手で一生懸命字を思い出しながら書いてくださった事がありました。
またある時は娘さんの名前を何度も間違えながら漢字で書いて、ご家族が涙された事もありました。
先日はパーキンソン病のご利用者様がゆっくりゆっくり時間をかけて、ご自身の名前を書き上げました。
このような場面でわたしたちは、本人様の心身状態を文字の大きさや筆圧から知る事ができます。
そう言えば、見たことのない新しい漢字を編み出されたご利用者様もいらっしゃいました。
ご家族のクスッと微笑む表情が印象的でした。
名前を書く。
いくつになっても大事な生活動作のひとつとしてと捉えていきたいです。